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リスク管理(バイタル測定)

どの施設でもリスク管理としてバイタル測定をしていると思いますが、当施設でも行っています。

”バイタルサインとはvital=生命の,signs=徴候と訳され、人間が生きている状態を示す所見のこと”(松澤正,江口勝彦:理学療法評価学 改訂第6版,金原出版,2018) で、

意識、脈拍・心拍、呼吸、血圧、体温、SpO2 などです。

実施前に、体温、脈拍、血圧を測定します。意識、呼吸、SpO2は測定はしませんが、お話しさせていただく中で気になるようであれば記録します。実施内容・負荷量・お疲れ具合によって、途中や終了時に再度測定します。


体温は正常/異常が明確で、表面体温計で37.0℃以上であれば腋下で再検、再検で37.5℃以上であれば実施をお断りさせていただきます。解熱剤を服用したかどうかの確認も必要です。


脈拍・血圧は、実施しない目安・途中で中断する目安がありますが、普段どの程度コントロールされていて、現在どの程度なのかが重要です。数値も重要ですが、リズム・雑音・不整脈なども確認します。当施設では右腕でも左腕でも自分で測れる血圧計を使用しています。麻痺やシャントがあって測定肢が限定されていても使えます。

自動血圧計は便利なのですが、不整脈がある場合や脈圧が低い場合などエラーになることもあり、急いで使わないといけない時ほど測定できないこともあり、アネロイド式も使用しています。電池が無くても使えますし、訪問にも持参します。



左右どちらの腕でも自分で測定できる血圧計
左右どちらの腕でも自分で測定できる血圧計


電池の要らないアネロイド式血圧計
電池の要らないアネロイド式血圧計

意識・呼吸も、あるか/無いかや数だけではなく、どの程度の刺激に対して反応があるか、深さ・リズム・音などを確認します。


SpO2はコロナ禍でメジャーになりましたが、数値が低くても呼吸苦はなかったり、赤血球が少ないと数値が正常でも苦しかったり、症状と一致しないこともあるので注意が必要です。マニキュアや太陽光も数値に影響を与えますね。



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