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伸ばさなければ縮まない

”伸ばさなければ縮まない” は自己紹介の中で座右の銘の一つに書かせていただいています。

これは筋肉のことで、筋肉は縮むことしかできなくて、自分で伸びることはできません。緩んだり、伸ばされることはできますが、自分では伸びることはできないんですね。筋肉がより効果的にその力を発揮するためには、一度伸ばす必要があります。

ボールを投げるときに大きく振りかぶるのは、投げるのに必要な大胸筋、三角筋前部線維、上腕三頭筋などをしっかり伸ばすためでもあります。

歩く動作は色々な筋肉が ”伸ばされる” ”縮む” を繰り返し、効率よく動作を行っています。

ヒールロッカー
ヒールロッカー

まず踵が床に着き、次に足の裏全体がぺたんと床に着きます(ヒールロッカー)。この時、つま先を上げる筋肉(前脛骨筋)が伸ばされます。ここで伸ばされることで後で効果的に縮むことができます。このタイミングで前脛骨筋はブレーキをかけながら伸ばされる遠心性収縮を行っています。この遠心性収縮も非常に重要です。

次に足首を軸にして膝が前に出ます(アンクルロッカー)。この時、床をける筋肉(下腿三頭筋)が伸ばされます。ここで伸ばされることで次のタイミングで縮んで、床を蹴って前に進むことができます。

次に踵が床から離れ体重がつま先側に移り(フォアフットロッカー)、床を蹴って足が浮くと、伸ばされた前脛骨筋が縮んで、つま先が上を向き、つま先と床とのすき間が確保されて(トゥクリアランス)引っかからずに歩くことができます。

歩くときにつま先が引っかかる場合など、どうしても筋肉を縮ませることに注目しがちですが、どうして縮みにくくなっているか、一度伸ばすためにはどうしたら良いかに着目するとうまくいく場合もあります。

今回は足首に着目して、前後方法に関しての説明だけですが、膝周囲、股関節周囲など、前後方向、左右方向、上下方向に関しても同様に考えることができます。

歩行に限らず、うまく動きにくいなどお身体のことでお困りのことがあればぜひご相談ください!

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