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評価(TUG)



立ちあがったり、歩いたりする能力を評価するのにTimed Up and Go Test(TUG)があります。

肘掛椅子に深く腰かけた状態から開始し、立ち上がって3メートル先の指標を回って戻り、椅子に腰かけるまでの時間を測定します。歩く速さは「心地良い」速さとなっていますが、「できる限り速く」とする場合もあります。椅子の高さは原著では46cmとなっていますが、平均的な日本人の体格では46cmは高いので、多くの施設では43cm程度の高さで実施していると思います。当施設でも43cmです。当施設では諸般の事情で肘掛椅子でない場合もありますが、高さは43cmです。杖などの歩行補助具も使用可能です。日本整形外科学会 https://www.joa.or.jp/ による運動器不安定症の診断基準は11秒以上とされています。

時間を計る評価なので、病院などで臨床実習の学生さんが実施している時にストップウォッチを注視してしまうのは分からなくもないですが、転倒リスクの高い評価なので、一番は転倒させないように注意すること、転倒しそうになった時に介助できることが重要です。どの動作が難しくてバランスを崩しやすいか、時間が掛かるかを観察します。ビデオ撮影しておけば、ストップウォッチを気にする必要もなく、後日歩行動作を比較することもできるので、必ず撮影しています。立つ、歩く、回る、座るといった日常生活で必要な動作が含まれていますので、非常に汎用性の高い評価です。



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